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コンビニ夜勤といえば、やはり多いのは酔っぱらい
私が働いていた店は飲み屋街から駅に戻る脇にあり、道から入りやすい構造だった為、用もないのに
気がついたら入っていたなんて人が多かった。
このコンビニ珍道記でもこのあと酔っぱらいの話しは多く登場する予定ですが・・・
まず、記念すべき最初を飾るのは、比較的普通でどこにでもある?ような話かも知れないが
ちょっとおもしろいというかなさけないというか・・・


コンビニで働き始めて少し慣れてきたかなという時、冬の寒い日、夜中の3時くらいだったと思う。
揚げ物のショーケースや肉まんのホットスチーマを洗っていた時に自動ドアが相手一人の大学生風の男性が
彼女らしき女性を引っ張って入ってきた。
私「いらっしゃいませ」
いつものように声をかける。
男「ここ暖かい、俺ここで寝る」
女「だめだよ、家に帰るよ」
女性が男性を引きずる用に店から出ようとする・・・が
男「嫌だ~ここ暖かいもん寝るもん」
女「だめだって・・・あーー」
ごろん・・・大の字になって寝っ転がる・・・
私「え・・・あ・・・」
女「○○君だめだって・・・家そこなんだから、早く帰るよ・・・」
男「いいよここで」
いや、あかんやろうと内心思う・・・
女「だめー、帰るよ」
頑張れ彼女、負けるな彼女、心のなかで必死に応援する。
その応援に?応えるように必死の形相で、引っ張りあげ、無理やり立たせて引きずるように店から出ていった。
私「あ・・あり・・・がとうご・・ございました・・・・」
ほっとしたのもつかの間だった。そう、すぐに戻ってきて
男「ここ俺の家だもん、寝るもん」
これはあかんと思った私は
私「お客様大丈夫ですか?」
レジのカウンターの中から一度声をかける
男「はい、おやす~みな~さい」
私「えっ・・ちょ・・・」
女「すみません、すぐに連れ出しますから」
私「あ・・・はい・・・、救急車必要でしたら声かけてくださいね」
女「いえ、大丈夫ですから」
反応がなくなった男性を肩に抱え、半分引きずるように女性は去っていった。
その後戻ってくることはなかったが、無事帰りつけたのだろうか・・・
それは、わからない。

そして、今日もまた夜はあけていく、何事も無かったかのように
貴方のすぐそばに、コンビニ珍道記。


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